
将来の予測が困難な時代
だからこそ明るい未来を創造したい
振り返ってみますと昭和62年に初当選の栄に浴し、長きにわたって議員生活を続けてまいりました。偏に皆様の温かいご理解ご支援の賜物と改めて深く感謝を申し上げる次第であります。これまで富山県政における出来事は汲めども尽きぬほどで、私自身も様々な事案に関わりました。無念で唇を噛んだこともありましたが、成果をあげたことも数多く思い出されます。時代の変遷とともに県政に直面する問題や課題は変化しており、改善や解決に向けてこれからも誠心誠意取り組んでいきたいと考えています。

近年の世界情勢はコロナウイルス感染症の拡大をはじめ、自然災害や国同士の争いごとなど不安な出来事が次々と起こっています。このような状況下、我が国経済は緩やかな回復傾向にあると言われつつも、まだまだ予期せぬ変化や波が押し寄せてくると心得ておかなければならない時代だと感じています。既にこれまで知り得なかった新しい価値観が台頭し、私たちは激しい変化の渦中に生きていると言えるでしょう。
国内では「人口減少と高齢化」や「インターネットなど情報化の進展による人々の暮らしの変化と多様化」が加速していることは憂慮すべき事態であり、富山県においても大きなテーマとなっています。これらの諸問題が私たちの暮らしにどのような影響を及ぼすのだろうかと気が気ではありませんが、一方で多くの叡智が新しい技術となって各分野における難題の解決に一役買っていることを耳にするたび、大変嬉しい気持ちになります。

私は、幸せな未来を語りたいから、“今、この瞬間を大切に”していきたいと考えています。未来を想うから、日々の暮らしや社会の変化に気づき、進むべき方向を見定めていかなければならないと思うのです。将来の予測が困難な時代だからこそ明るい未来を創造する知恵を絞り、“全ての世代がいきいきと暮らせる社会”を実現するために、これからも前進していきます。
富山県議会議員
米 原 蕃